HRCとは、ハードレインフォーストコンクリート(Hard Reinforced Concrete)の略称です。高強度コンクリートを使った鉄筋コンクリート造のことをいいます。
高強度コンクリートを使うことで柱や梁が細くなるので、工期短縮やコストダウンを図ったり、通常のRC造では作ることのできない高層建築も可能となります。特に超高層建築物の建設においては可能性が高く、またマンションなどの耐久性の向上や資産価値の維持が期待できます。
コンクリートの性能が上がると、建物の性能も上がります。普通コンクリートよりも建物の劣化を防ぐことができます。
高強度コンクリートには、100年コンクリートといわれる日本建築学会によって「構造体の大規模修繕が予想できる期間としておよそ100年」と定められた、30N/平方ミリメートル以上の耐久設計基準強度を持ったコンクリートがあります。
100年コンクリートは、超高層マンションやビルの建設に使用されることが多くなっています。高強度コンクリートは、ひび割れの補修などの一定のメンテナンスが必要ですが、100年コンクリートを使用するマンションにおいては、そのメリットは非常に大きいものと思われます。大規模な修繕工事を軽減したりすることもできるといわれています。