住まい・住宅関連の用語集

住宅用語集「住辞苑」

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 かぶりとは、鉄筋コンクリート構造物の鉄筋を覆うコンクリートの厚さのことで、鉄筋の表面からこの鉄筋を覆うコンクリートの表面までの距離のことをいいます。
 コンクリートは外気の炭酸ガスなどの影響で、時間とともに中性化する性質です。かぶり厚の役割は、アルカリ性であるコンクリートによって鉄筋が錆びることを防ぐことです。
 しかし、かぶり厚が不十分である場合、コンクリートの中性化が構造を支える鉄筋まで進んでしまいます。そして、鉄筋が錆びると、膨張でかぶり部分が膨れ上がり、ひび割れをさらに大きくしてしまいます。ひび割れが生じると、雨水の侵入や炭酸ガスに触れるようになり、中性化が急速に進み、鉄筋コンクリートの耐久性を低下させてしまいます。
 つまり、かぶり厚が十分にないと、建物の劣化を進行させる悪循環が働きます。また欠陥工事や施工ミスの原因として、かぶり厚の不足がよくみられます。
 コンクリート壁面までの距離が大きいほど、かぶり厚さは大きくなり、鉄筋は錆びにくくなります。鉄筋コンクリート造の建物では、かぶり厚の確認が必要です。


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