数寄屋造りとは、茶室の意匠を取り入れた住宅建築のことをいいます。
草庵茶室と同義語です。安土桃山時代の茶室が起源とされ、16世紀に末頃に登場しました。桂離宮は、数寄屋造りの代表的な建築物です。
数寄屋風造りは、面皮柱や土壁を用い、長押をつけずに無装飾で仕上げます。格式や様式を重んじる書院造りに比べて床の間は小さく、質素でシンプルになっています。
また数寄屋造りは、自由度が高いことから、日本の伝統様式として用いられ、時代が下って住宅に採用されるようになっています。
それゆえ、数寄屋造りは、現在の住宅建築に大きな影響を与えた様式とされています。現在では、高級住宅や料亭などで好まれ、よく使われるデザイン様式です。